GAIさんのトライバルブログ

無駄なことを無断に追い求める無駄。

トライバルデザイナーGAIのブログ
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トライバルの描き方(ガイさん流)

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いや、「描き方」なんて銘打ってはみたけども。 先日に 「こういう模様って、何を考えて描いてるの?」 って訊かれたもんだから自分の考えを書いときます。



まず、トライバルを描き始めた経緯から。

僕がトライバルデザインを描き始めたのは今から2年半と少し前、2013年の11月くらい。 この時はまさか今ほど一生懸命描くことになるとは思わなかったけど、何描こうかなーとぼーっと考えてネットを見てたら、すっげーかっこいいトライバルデザインがあって。 フェニックスというか、鳳凰っぽいデザイン。 おーかっちょいいーと思って、それでピカチュウのトライバルをPCで描いてみた。

意外とうまくいって、これ楽しいなーと思ったけどたくさん描くつもりもなく、たくさん描ける絵柄の一つになったくらいの感じ。


で、しばらくたった後にライブペイントやってみない?とオファーがあった。

ペイントなんてしたことないし、何かけば!みたいなこともあったけど、それじゃあトライバル描こうと。 そこからいろいろと試行錯誤。 かっこいいデザインを描く人に直接連絡をとってコツなんかを教えてもらったり、とにかくたくさん描いてFaceBookのイラストグループに投稿して意見をもらったり。 そのときは絵柄も安定してないし、とにかく描きまくった。 いまだにその時描いたものでお気に入りもあるくらいだから、たぶんセンスはそこまで変わってないのだと思うけど今描いてるものとはずいぶん違う。 描き方のコツみたいなところかな。 そこんとこがだんだんわかってきたから、自分のイメージがより明確に描けるようになってきたのかもしれない。 (昔の絵柄のが好きーって人も少なからずいるw)




そんなところからはじまり、ライブペイントのオファーをもらえるように頼んでみたり、無料でいいからやるっていって描きまくったり。 画材もさまざま試した。 ケント紙がいいかなとか、画用紙の方がとか。 アクリル絵の具が鉄板かなと思いながら安い筆ペンつかってみたり。

んで結局今の形「画布+アルコール筆ペン」に落ち着いた。まだ変化の余地はあるし、変えるつもりもあるけども。





さて、肝心の「何考えて描いてるか」ですが・・・


困ったことに「ほとんど何も考えてない」のです。 んー、そういうのも正確じゃないかな?

なんというか、イメージが頭の中にでてきて、それをそのまま描いてるのです。

ライブペイントするときは、初期の方はどんなの描こうか考えて行ってましたが、今は何も考えずに行ってます。 慣れたというより、その空間や音から感じるイメージってのがあって、それを表現すればいいだけだからなんですが、言葉で言ってもわからないってことは承知してるのですがねw

紙を壁に貼って、しばらく眺めてみる。 僕の癖ですが、この時は手を紙に向かって軽く開いて向ける。 そこに浮かんでくるイメージを指でたどってみて、全体像を決める。 すぐ決まることもあるし、しばらくかかることもある。

ただ、ここで浮かんだものが最終的な完成図というわけじゃないのです。 あくまでその瞬間、現在浮かんだ完成図 なだけで、最終的にできるものとは違う。


ここで浮かんだイメージを元に、筆を動かすのがスタート地点です。


あとはもう感じたまま、筆がうごくままに描き続けます。


「そんなこと言われてもわかんねーよ!コツみたいなものないの?」 とか言われそうですが、うーん、コツねぇ。



なんだろ、自分がもってる「かっこいい」イメージってのがあると思うのです。 こういう形がかっこいいとか、具体的なものでなく漠然と自分の思うかっこいい形。

そこに向かって描いてる感じ。

たぶんこういうところが「イメージを形にする」っていう絵描きにおける一番大事な部分だと思うんですが、ぶっちゃけ人物とか建物とか乗り物とかそういう具体的な物体イメージより全然簡単です。 なにせ相手は平面なのですから。 物体は「立体」。イメージがとても難しい。

難しい点といえば、お手本がないってことですかね。 物体は資料もあるし手に取ることもできます。 ところが抽象画は自分の頭の中にしかサンプルがない。

もちろんトライバルの本とかそういうのはたくさん売ってたりしますが、それをマネしても自分の絵柄にはなりません。ただのトレスです。


僕があんまり考えずにいろんな模様を描けるのは、僕の頭の中はトライバルばっかり考えてるからですかね。

だから、描き方教えて!と言われて教えることができるのは、僕が描くトライバルのイメージのパーツです。

こういうパーツがあって、こういうパーツと組み合わせて、みたいな。

そういう具体的なところは今後書いていこうと思います。


なんにせよ、上達したいのであれば描きまくることです。 何にでも当てはまりますが、最初はみんなヘッタクソです。 手先が器用とか、運動してたとかそういう経験で最初はされますが、どんぐりの背比べ。結局はやり続けた人が一番うまくなっていくんだと思います。


描いて形にして人に見てもらって評価をもらう。 それが一番早い。



僕も今はクラブが中心ですが、今後はもっと表舞台に出していこうと思っとります。 コミケにも出してみようかな。

Tシャツもつくり、ボディペイントも。 カードゲームなんかも今考えて、進行中。


クリエイティブは止まらない!

あ、ちなみに一番上の写真はライブペイントで5時間くらいで描いたものです。