DJ初心者のためのDJコツ(Gaiさん流)
超初心者向けに自分が考えてるDJの大事なとこをまとめたぞ!
1、DJとは
2、用語説明
3、曲選び
4、つなげ方
5、いじり方
6、トラブル対処法
7、注意点
1、DJとは
ディスクジョッキーの略。
曲と曲をつなぐ人。
場所の空気を読み、コントロールする。
楽しみ方は人それぞれ。
聴き方も人それぞれ。
2、用語説明
覚えておいた方がいい用語。順不同なのでみづらいけど勘弁。
・横フェーダー
クロスフェーダー。チャンネルセットして使うフェーダー。
・縦フェーダー
チャンネル毎にあるフェーダー。横使わずにやれると便利。
・CUE
曲の頭出し。
・CUEボリューム
モニターボリューム。ヘッドホンで聴くときの音量。
・CUEMIX
ヘッドホンでモニターするときに、実際に流れている音の音量。
・マスターテンポ
テンポいじってもキー(音程)が変化しないボタン。押しとかないと高くなったり低くなったりするから基本はON。
・Back to Back (B2B)
1曲または2曲くらい毎に2人のDJが順番にプレイすること。
時間があいた時にやったり、B2B前提のDJスタイルもある。
・バイナル、バイナリー
レコードDJのこと。切り替え時に意識。ミキサーの入力切り替えが必要な時もある。
・TT
タイムテーブルのこと。プレイする順番。
・機材(主にCDJ,ミキサー,タンテ)
イベント出演するときは機材リストをきく。自分の知ってる機材か、そうでないかはけっこう重要。
・MIC入力
PCDJ、iPadDjなどはMIC入力端子でできることもある。
チャンネルを一つしか使わないため、CDJやタンテのケーブルを抜き差ししなくていいように。
・CDJモード、バイナルモード
CDJの機材についているジョグダイヤルのモード。
CDJモードはテンポ調整、バイナルモードはスクラッチができるのが特徴。
3、曲選び
その場にあった曲を選ぶ。
もしくは、持っていきたい空気によって選ぶ。
バイナルDJ→1枚1枚がでかいため、選曲は3,40枚が限度。
なんでもいいからやってと一番頼みづらい。
CDJ→頑張ればかなり持っていける。
USBDJ、PCDJ、iPadDJ→ほぼ制限なし
結局は自分のセンス。ただ、BPMは意識したほうがよさげ。
好きな曲ばっかりもっていってテンポが全然違うと、繋げずに泣きを見ることに。
急にテンポダウンして無理やりつないだり、カットアウトして数拍あけてかけたりフェードアウトフェードインしたりエフェクトかけてテンポ曖昧にしてカットインしたりつなぎ方はいろいろあるが、やっぱり精々+-5くらいの幅で選曲したい。
4、つなぎ方
ここが一番重要。且つDJによってやり方も大分異なるので、自分のやりやすいやり方を練習する。
曲を切り替えるときにやることはこんな感じ
選曲→頭出し→テンポ調整→曲再生→切り替え→選曲→
※ヘッドホン出力(モニター)について
次の曲を聴いて頭出しをしたり、曲を両方きいてテンポ調整したりする。
両耳で別々に聴く人もいれば、片耳だけ聴いて調整する人も。
自分のやりやすい方法を見つける。
・頭出しについて
曲の再生を始めるタイミングを調整する。
※CDJモードの説明
使う曲を選ぶ→再生ボタン→始める場所で再生ボタン(ストップ)→ジョグダイアルで微調整→CUEボタンで登録
登録後はCUEボタンで再生ポイントに戻れる。
再生ボタン後にもう一度再生→CUEで上書きされる。
停止中にCUEを押しっぱなしにすると押してる間だけ曲が流れる。(テンポ調整に使ったりする)
場所が決まったらテンポ調整。
・テンポ調整について
流す曲のテンポを合わせる。最近の機材はsync機能があって自動でテンポ合わせてくれるようなのがついてるけど、きちんと耳でテンポ把握できないとつらい。
古い機材だとテンポ表示そのものがなかったりするし、あっても微妙に違ったりする。
再生後にズレがわかったら一旦次の曲を止めるか、ジョグで同期ずれを修正する。
表示がない機材の場合は耳でやるしかない。
ある機材はまず数字上で同じテンポになるようにマスターをいじる。
合わせたら同じ拍で再生し、しばらく聴いてみる。
ずれてきたら都度調整。
ぴったり同じになれば最高だけど、性能が悪いと意外と合わない。
その場合は、ジョグダイヤルで微調整しながらプレイすることになる。
詳しくは後記。
タイミングを見て再生ボタンで切り替えに移行する。
切り替え方は以下。
・カットアウトカットイン
そのまんま、前の曲を切ると同時に次の曲をいれる。
テンポ合わせ済んでないのに曲が終わりそうな時にとっさにやったりする。
・フェードアウトフェードイン
こっちは、だんだん音を下げながら、次の曲をだんだん大きくする。これのいいところはテキトーにやってもそれっぽく聴こえるしテンポがずれててもそれっぽく聴こえる。ただしクラブでやるとノリが変わるため推奨しない。(テンポ変わる場合)
・MIX
同時に流しながら、イコライザーいじっていい感じにする。これができるととてもかっこいいし、楽しい。切り替えタイミングも曲を聴きながら自分でここだと思ったところで変える。
ただし、短い曲だとその分次の曲の選曲とテンポ合わせが遅れることになるので注意。
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・ジョグダイアルでのテンポ調整について
CDJモードでのジョグダイアルは、テンポ調整ができる。
ただしマスターは変わらないため、同期ずれの調整につかう。
かなり重要。
あせっちゃだめよ。
5、いじり方
曲をいじる。低音カットしたりエフェクタかけたり、他の曲を少しだけMIXしたりテンポ変えてみたり。
・エフェクタを使う
割と手軽にいじれる反面、音への影響も大きいのでいきなりガッツリ使うのは避けた方がよさげ。でも楽しい。
しかも機材によって使えるエフェクタとか使い方が変わったりするので覚えるのが大変。一般的なエフェクトの種類と、機材の使い方を現場で学ぶ感じ。音出しの時に教えてもらおう。
DJ機材はもっぱらPioneerが多いのでそれだけ覚えとけばとりあえず平気。
エフェクトはたくさんあるので、実際に使ってみて効果を確かめる。
・イコライザーを使う
high,mid,lowの3ステータスを調整できる。
要は高音域と中音域と低音域。
ピアノが気持ちいい音だったら低音カットして高音中音あげてみたり、低音だけにしてアクセントつけてみたり。
MIXするときに片方の低音だけ流して、もう片方は下げてみたり。
ここをとにかく練習すると絶対損はしない。「DJっぽいプレイ」の一つはこれだと思う。
慣れるとフェーダーを使わずにこれだけでつないだりもする。
でもなんとなく恐いからフェーダーも下げる。
ちなみにGAINっていうステータスはチャンネル毎の音量。
曲によって音量が違ったりする場合は、ここで都度調整する。
出力されてる音量はマスターボリュームのゲージで確認する。
・MIXする
つなぐときにMIXするのとは別。
次の曲を途中途中で入れてみるのもいいし(声だけとか)、チャンネル3つ使っても楽しい。(3チャンネル使えるミキサーじゃないとできない)
もしくはMIC入力でちょっとしたライブしてみたり。
キーボードとかカオシレーターとか。
これもDJの醍醐味。
・テンポを変える
次の曲が少し速かったりする時は、気づかない程度にマスターを少しづつ速めたりする。
もしくは急激にあげたり下げたりしてもけっこうおもしろかったりする。
でもちゃんと場の空気を読まないと変な目で見られる。
※テンポを変えるときは「マスターテンポボタン」をONにしておく。そうしないとピッチも変わってしまい、音が高くなったり低くなったりする。テンポによってキーコントロールもする変態プレイヤーは大丈夫。
6、トラブル対処法
・音が止まった時
焦るけど、落ち着いてミキサーをチェック。
横フェーダー、縦フェーダーは正常か。
エフェクタがONになっていないか。
イコライザーが正位置になっているか。
ゲインが下がっていないか。
このへんを確認して、それでもでなかったら
ケーブル類、接触、機材の読み込み、スピーカーなど。
わからなかったら店の人か他のDJに助けてもらおう。
・テンポがずれている時
低音がドドッ、ドドッ、ってなってたらそれは同期ずれの証。
ジョグダイヤルで、早くなってるもしくは遅くなってる方を調整して揃えよう。
どっちがどっちかわからん!ってときは一旦次の曲を落とすか、早めに気付けたら前の曲を落としてそのまま継続もOK。
・曲が終わりそうな時
使い方がわかっていて且つビートを刻む音だけの場合はループを使う。
使い方がわからん!って人は、テンポ調整終わってなくてもカットアウトカットインする。カットしちゃえば少しくらいのずれはわからない気がする。
・いつ切り替えていいかわからん
DJによって様々。2分くらいで切り替えちゃうせっかちさんもいれば、7分とか8分とか同じ曲で遊ぶ人もいる。お好みで。
7、注意点
・DJ切り替え時
一般的にイベントでは開始前に「音出し」という時間がある。
いわゆるリハーサル。ちゃんと音がでるか、機材はなにかの確認。
大事なことは、前後のDJと打ち合わせすること。
自分の前のDJとは、切り替え時の機材は何か。
自分の機材は何か。
どちらの機材で終わってほしいか。
テンポはどれくらいか。
自分の音楽のジャンル。
など
自分の後のDJとは、音楽はどんなので終わればつなげやすいか。
テンポはどれくらいか。
左右の機材どちらで終わればいいか。
あとはどちらの人とも「よろしくお願いします」を忘れずに。
不愛想はきらわれちゃうぞ。
・忘れ物
ほんとに注意。
忘れやすいものは以下
・バイナルの針
・USB
・切り替え時のCD
・ヘッドホン
・ケーブル類
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お店にも迷惑だし、オーガナイザーの仕事が増えるぞ!必ず確認。
以上がとりあえず概算のDJコツまとめ。