GAIさんのトライバルブログ

無駄なことを無断に追い求める無駄。

トライバルデザイナーGAIのブログ
無駄無駄無駄。

タトゥーの歴史について

Sytraのデザインでもあるトライバル。
元々はタトゥーとして使われているデザインです。
 
タトゥーは、人類の歴史とともに存在してきました。
古代の遺跡から発見される身体の装飾、現代のアート表現まで、タトゥーは文化や個々の表現の一部として長く存在してきました。
 
 
 
オットツィ(Ötzi)として知られる氷河男が発見されたとき、その身体には約61のタトゥーがあり、それらは約5300年前のものだと推定されました。
これは、ヒトが皮膚に色素を刺す技術を持っていた最古の証拠の一つであり、体に直接描かれた地図かもしれません。
なぜ皮膚に色を入れようとしたのでしょうか。
 
タトゥーは多様な目的で使用されてきました。
いくつかの文化では、身体へのタトゥーはステータスの象徴、精神的な保護、祭りや儀式の一部、あるいは戦闘の勇気を表現する方法でした。
例えば、ポリネシアマオリ族では、顔面タトゥーは一族の一員であることを示すとともに、個々の成果やステータスを示す重要な象徴でした。
タトゥーはその人の在り方を示す、手っ取り早い方法だったのです。
 
 
中世ヨーロッパでは、タトゥーはキリスト教徒の巡礼者や十字軍兵士が信仰を示す方法として一般的に見られました。
しかし、近代ヨーロッパの社会では、タトゥーはしばしば犯罪者や奴隷、あるいは「野蛮な」非ヨーロッパ文化と関連付けられ、タブー視される傾向にありました。
タトゥーの悪いイメージというのはこの辺りの印象でついたものと考えられています。
 
 
19世紀になると、タトゥーマシンの発明とともに、タトゥーは西洋文化の一部として認知されるようになりました。船員や軍人が身体を装飾することが一般的であり、しだいにタトゥーは社会のあらゆる階層で見られるようになりました。
 
20世紀後半になると、タトゥーは個々のアイデンティティやアートへの創造的な表現の一部として受け入れられるようになりました。
現代では、タトゥーアーティストは高い尊敬を受け、タトゥーはファッション、自己表現、社会的なコメントとして広く認知されています。
 
その一方で、一部の文化や宗教では、タトゥーはまだ否定的に見られています。
しかし、その背景には様々な理由があり、タトゥーは今でも個々の人々、文化、そして社会にとって異なる意味を持ち続けています。
 
というわけで、タトゥーの歴史は深く、多様性に富んでいます。その存在は、文化の交流、人間の創造性、そして個々のアイデンティティ表現の一部として、私たちの歴史の一部を形成してきました。
 
その模様に含まれた意味も重要なトライバルタトゥー文化。
タトゥーを入れないまでも、身に纏ってみてはいかがでしょうか。
 
Sytraのトライバルニワトリのバンダナは使い勝手もよく、肌触りも最高の一品です。